事故物件に住んでいたMさんの話|事故物件は売却できるのか!?

事故物件に住んでいたMさんの話

僕の知り合いにMさんという方がいます。僕らは某大手企業に勤めていたのですが、とある事情でとても辺鄙な場所へと異動となりました。

 

僕は自分の街が気に入っていたので、自宅からその工場まで通勤していたのですが、異動になった人の中には周辺に家を借りる人もそう珍しくはありませんでした。何せ最寄り駅についても、そこからバスで40分もかかってしまうのですから、仮に駅まで1時間で到着しても1時間40分かかってしまいますし、何より従業員が多すぎてバスの中がいっぱいになって次のバスに乗ることも日常茶飯事でした。

 

Mさんはそういった背景や、自身も奥さんと離婚したタイミングだったので市内周辺に家を借りた人の一人でした。Mさんとは以前の工場では、現場は同じだったりしたこともあり顔は知っていたのですが、僕らは交代制勤務なので班が違うと全くといっていいほど会わないのです。しかし、異動先ではお互い誰も知り合いが周りにいなかったこともあってか、すぐに仲良くなりました。

 

Mさんの性格は極端に大雑把なタイプで、僕も割と大雑把と言われますがA型ということもあり繊細さも兼ね備えているので、彼に比べるとかわいいものだと思います。そしてとある日の会社の休憩中、僕達は住んでいる家の話になりました。その頃には周りとも仲良くなって、僕らのグループも出来ていてみんなと話しています。そこでなんと彼は事故物件に住んでいることを打ち明けたのです。

 

前の人は風呂場で自殺したのだと言っていました。そしてそこを選んだ理由は安いから、と言います。怖くないのかと尋ねられても「関係ない。」の一言で終わらせるほど肝っ玉もすわっています。周りは「おお、すごい…。さすがMさんだ。」となっていました。そしてその日以外にその話をされても「全然大丈夫。てゆうかビビり過ぎ。」のような答えです。

 

それから数か月して、別の知り合いのY君が彼の家へ行ったそうなのです。その時彼は「Mの家に塩が盛ってあった。」と言うのです。それを聞いてMさんも少し気にしているんだ、とおかしくなりました。しかしその辺りから僕が本当に怖くないのか尋ねると「夜にホラーは見れない。」と言う意見に変わっていたのです。それにやたら自宅で同僚を集めて麻雀大会を開いていました。

 

こんな数か月の間にMさんが意見を変えるなんてこれはきっと何かあったに違いないと思っていた矢先、Mさんは仕事を辞めてその家も引っ越ししてしまうのです。その数か月間何があったかは誰も知りません。

 

事故物件に住んでいたMさんの話|事故物件は売却できるのか!?