日替わりの訪問者|事故物件は売却できるのか!?

日替わりの訪問者

数ヶ月前の出来事です。 夜中自分の部屋で寝ていると何かが歩き回っている音がするのです。 最初はうちで飼っている犬(パピヨンという小型犬です)だと思ったのですが、それにしては足音が大きいというか、ベッドの沈み具合が大きいというか、うちの犬とは何かが違うのです。 もしかしたら、その更に数ヶ月前に亡くなった大型犬が会いに来てくれたのかもしれません。 しかし、それはまだまだ序の口でした。 翌日、今度は金縛りと同時にお年寄りらしき幽霊がやってきました。 更に翌日は少年と思われる幽霊が。 私には全く霊感がなく(私の母はあります)、おそらく何らかの理由で自分の部屋がそういう場所になっているのだろうと思いました。 そう、この時点では「金縛りは苦しいし毎日来るとか鬱陶しいなぁ」くらいにしか思っていなかったのです。 問題は、その翌日から始まりました。 前日までと同様、金縛りが始まりました。 「ああ、また何かきたんだな、めんどくさいな」 そう思って今日は一体何が来るのだろうと思っていたら、妙な感じがしたのです。 いつもと違う……いつもより息苦しいし、嫌な感じがする……。 これはおかしいと思っていた時、音が聞こえ始めたのです。 ガサガサ……ガサガサ……。 それはまるでビニールか布を引きずるような音でした。 音は私の背後(私は窓に背を向けて横向きで寝ていました)から聞こえてきます。 金縛りは段々酷くなり、嫌な感じは恐怖へと変わって、ヤバイヤバイと頭の中はパニック状態です。 そして、”それ”は次の行動に移ってきました。 う゛ぅぅぅ……ぅぅぅ……。 とても苦しそうで、けれど憎しみや怒りを感じる低い呻き声が、私の頭上から聞こえてきました。 これは幽霊でも怨霊と呼ばれる類のものなんじゃないか、私は恐怖でパニックになっている頭の片隅でそう思いました。 それくらい、その呻き声は憎悪をはらんでいたのです。 そして。 私は見てしまいました、”それ”が私の前にいるのを。 ”それ”は女性でした。 肩くらいまである黒髪に、真っ白な肌、その背中を染める赤い色。 俯き、両手と膝を床につけて(こういう態勢はなんと言うのでしょうか)じっと私を見ているのです。 長めの髪のおかげで顔がはっきり見えなかったのが不幸中の幸いだったのかもしれません。 いつの間にか呻き声は止んでいて、けれど”それ”はまっすぐ私を見て、そして、少しずつ近寄って来るのです。 殺される……。 その時の私は本気でそう思いました。 その後何が起きたのかはよく覚えていません。 あまりの恐怖で頭の中は真っ白になってしまっていました。 ”それ”がいなくなった直後、金縛りがとけて私は慌てて起き上がり1階(私の部屋は2階にあります)に降りました。 霊感があり、弱い幽霊なら追っ払える母に助けを求めるために、そしてあの恐怖がこびりついた部屋から逃げるために。 残念ながら母はまだ起きていなかったのですが(母は2階の別の部屋で寝ています)しばらく待って、起きてきた母に事情を説明して、部屋の四隅と念の為に窓に4つ、盛り塩をして、ネットで見つけた自分で作れるお札を4枚作って部屋の4方向にそれぞれ貼り、さらに母が昔霊媒師さんから頂いた幽霊を追っ払う呪文を覚えて夜に備えました。 やりすぎでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それくらい怖かったのです。 その後、約2週間、私の部屋周辺から「ドンッ、ドンッ」という激しい音が続いたそうです(部屋で寝ていた私は全く気付いていませんでした) おそらく”あれ”と、もしかしたらまた他の何かが私の部屋に入ろうと暴れていたのでしょう。 盛り塩とお札をしておいてよかったと心から思いました。 そして今、私の部屋は静かに戻りました。あれから何もきていません。 ですが、あの恐怖は私の中から消えてくれず、盛り塩はやめましたが、お札は貼ったまま、部屋の電気は消せず、寝る前には忘れないように呪文を数回口にしています。 何の対策もしていなければどうなっていたのか……それは考えるのも恐ろしいです。 霊感がなくとも、そういう場所でなくとも、ヤバイものは来る。 誰にだって、そういうものと遭遇してしまう可能性はあるのです。 最後に、”あれ”は一体何だったのでしょうね。 どこかで事故にあったか、殺された女性なのだろう、という事しか分かりません。 ”あれ”は今も、どこかで彷徨っているのでしょうか。
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